ワイプの小窓は大きくできるか
できます。ピクチャ・イン・ピクチャの小窓は1つのサイズに固定されているわけではありません。DualCam はサイズを3段階用意していて、録画を始める前でも、録画がすでに始まっている最中でも切り替えられます。より役に立つ問いは、大きくすると実際に何が変わるかです。単純に「小窓側のカメラが鮮明になる」という話ではないからです。
同時に成り立っている事実が2つあります。どのサイズ段階を選んでも、完成するキャンバスのサイズ自体は変わらないこと。そして各カメラの撮影解像度は録画を始める前に選び、始まった瞬間に固定されることです。小窓を大きくするという操作はこの2つの事実の間に位置していて、どちら側に効くかを理解すると、いつ大きくする価値があるかが見えてきます。
小窓を大きくすると実際に何が起きるか
合成後のキャンバス——幅1080px固定、高さは選んだ比率によって1920か2340——は、ワイプを大きくしても変わりません。変わるのは、その固定サイズのキャンバスのうちどれだけを小窓が占めるかで、その分はメイン映像側のその隅から差し引かれます。
小窓に映る側のカメラは、録画開始前に選んで開始後は固定される 720p か 1080p のどちらかで撮影されています。その元映像は、小窓が今占めている枠に合わせて縮小されます。小窓が小さいほど、その縮小の過程で捨てられるディテールは多くなります。小窓が大きいほど、元のサイズと表示サイズの差が小さくなるので、捨てられるディテールは少なくなります。小窓を大きくすると鮮明に見える本当の理由はここにあります。急に解像度が増えるのではなく、もともと撮れていたディテールを無駄にする量が減るだけです。
これは、録画開始前に選んだ解像度設定とサイズ段階が連動することも意味します。1080p で撮っていれば元映像に本当のディテールがあるので、小窓を大きくする意味があります。720p で撮っていれば元映像自体が粗く、それを画面上でより大きな枠に引き伸ばしても撮れていないディテールが生まれるわけではなく、粗さがより目立つだけです。
小窓が大きいほど、メイン映像を覆う面積も大きい
小窓は四隅のどれかに、わずかな余白を取って収まり、その下にあるメイン映像はその瞬間から隠れます。最小段階ではほとんど気になりませんが、最大段階ではフレームのかなりの部分を占めます。メイン映像がただの背景以上の役割を果たしている場合はとくに、その隅に何が映っているかを確認してから最大段階を選んでください。
形もこの計算に関わってきます。DualCam の小窓には3つの形があります。ファインダーと同じ比率を保つ縦長の角丸は、元映像を最も少なくしかトリミングしません。正方形と円は、キャンバス上で真の1:1になるため、より多くを失います。同じサイズ段階でも、縦長の小窓と円形の小窓が見せている画の量は同じではありません。縦長のほうがディテールを多く保ち、同じ占有面積でメイン映像を覆う量も少なくなります。
大きくする価値があるのはどんな場面か
- 小窓が何かへのリアクションを映す顔で、そのリアクションこそが本題のとき——大きくしてください。小さな窓で読み取れない顔は、それを撮る理由そのものを失います。
- 小窓がじっくり見られるものではない補足情報——場所、視線、部屋の一角——のとき——小さいか中間の段階のままにして、メイン映像と張り合わせないでください。
- そのカットを 1080p で撮っていて、その瞬間が大事なとき——大きくしてください。実際にディテールが撮れているので見せる価値があります。
- そのカットが 720p、あるいは撮影が長く続いて発熱で解像度が落ちている可能性があるとき——小窓を大きくしても、撮影段階ですでに決まっていた粗さは直りません。
録画を始める前にすべて決めておく必要はない
レイアウト、ワイプの位置、サイズ、形は、DualCam の録画がすでに進んでいる最中でも変更でき、プレビューと録画は同じレンダリング結果なので、ファイルはその変更に即座に追従します。録画を始めた瞬間に固定されるのは解像度・消音・カウントダウンだけで、サイズはその中に含まれません。
これは覚えておく価値があります。事前に正しく予測しなければというプレッシャーがなくなるからです。ファインダーで見て妥当だと思うサイズから始めて、リアクションが想定より大きくなったり、小窓が思ったより重要になったりしたら、その場でサイズを変えればいいのです。撮る前にカット全体を予測しておく必要はありません。
よくある追加の疑問
録画を始めたあとでも、ワイプの小窓のサイズを変更できますか。
できます。DualCam ではレイアウト、ワイプの位置、サイズ、形、カラーフィルタを録画中に変更でき、プレビューと録画が同じフレームであるため、記録されるファイルは即座に追従します。録画を始めた瞬間に固定されるのは解像度・消音・カウントダウンで、サイズは録画中ずっと自由に変更できます。
小窓を大きくすると実際に鮮明になりますか、それとも画面上で大きく見えるだけですか。
ある程度までは両方です。小窓に映るカメラは録画開始前に選んだ固定の解像度——720p か 1080p——で撮影されており、小窓を大きくすると元映像を縮小する度合いが小さくなるため、実際に撮れていたディテールをより多く保てます。ただし撮影解像度を超えるディテールを生み出すことはできないので、同じ最大サイズでも 720p で撮ったカットは 1080p のものよりやはり甘く見えます。
小窓の形によってトリミングされる量は変わりますか。
変わります。縦長の角丸はファインダー自体の比率と一致しており、元映像のトリミングが最も少なくなります。正方形と円はキャンバス上で真の1:1のトリミングになるため、どのサイズ段階を選んでも保たれる画の量は少なくなります。
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