DualCam

同時録画中に来た通知は動画に映り込むか

映り込みません。撮影中に表示されるメッセージ、アプリの通知、カレンダーのリマインダー——何であれ、画面に出たものがそのまま動画ファイルに残ることはありません。DualCam のフレームは前面と背面、2つのカメラ映像を撮影のたびに GPU 上でその場で合成して作られています。通知バナーは iOS がアプリの上にもう1枚重ねて描く別レイヤーで、そのレイヤーは録画フレームを作る処理には一切入ってきません。目に見えることと、ファイルに保存されることは、まったく別の話です。

ただしバナーには、これとは別のもう一つの論点があります。バナーが録画そのものを中断させるかどうかという問題です。この2つは分けて考える価値があります。このページで扱うのは、映像の中身に何が写るかという話です。着信のようなイベントが録画セッションに与える影響については「電話は iPhone の同時録画を中断させるか」を参照してください。結論だけ言うと、バナーを見るだけではセッションにも触れず、実際に応答して初めて何かが起きます。

ファイルに実際に書き込まれているもの

録画されるフレームは、画面のスクリーンショットではありません。前面・背面2つのライブカメラ映像が届いた瞬間に GPU 上で合成され、幅1080ピクセル、高さ1920か2340ピクセルのキャンバスに描かれたものです。そのとき選ばれているレイアウト、ピクチャ・イン・ピクチャの位置、フィルターも同じフレームに描き込まれ、そのフレームがテイクの間ずっと、1枚ずつファイルへ書き込まれていきます。

この処理の起点も終点も2つのカメラの映像そのものであるため、iOS がアプリの上に重ねて描くもの——通知バナー、ステータスバー、カメラやマイクが使用中であることを示す緑や橙の小さな点——はいずれもこの処理に入ってきません。それらはシステムが画面全体を合成する、まったく別のレイヤーにしか存在せず、録画の処理はそこに触れることがありません。

画面には出ても、ファイルには残らない

これを知っておく価値があるのは、ごくありふれた場面のためです。リアクション動画や vlog を撮っている最中に、友人からのメッセージが画面上部を点灯させることがあり、タイミングはたいてい一番都合の悪いときです。そのプレビューに表示された文字が、これから投稿する動画に一緒に写り込んでいるのではと心配になるのは自然なことですが、写り込みません。ガラスの上に一瞬映るものと、ディスクに書き込まれるものは別のものであり、そのうち画面そのものの写真になっているのは片方だけです。

これはどのアプリからの通知でも変わりません。メッセージ、SNS、カレンダー、ゲーム——どれも同じ仕組みのシステムレベルのバナーとして表示され、カメラアプリが下で行っていることとは無関係に、同じように描かれます。

本当にバナーが写り込む唯一のケース

例外は、まったく別の撮り方をした場合です。iOS 標準の「画面収録」は、その名の通り画面全体をシステム表示ごとそのまま録画します。2つのカメラアプリのプレビューを並べて画面収録で撮ろうとした場合、その最中に表示されたバナーは結果にそのまま写り込みます。画面収録が撮っているのは画面そのものの姿であり、デュアルカメラアプリ自身が保存するファイルはそうではないからです。画面収録がそもそも同時録画の代わりにならない理由については「iPhone の画面収録でイン・アウトカメラを同時に撮ることはできますか」を参照してください。

「写り込むか」と「中断するか」は別の問題

映像に写り込まないことと、録画にまったく影響しないことは別の話ですが、たまたま同じ理由でどちらも成り立っています。バナーはあくまで重ねて表示される通知であり、下で動いているアプリが応答しなければならない出来事ではありません。無視しても、指で触れなければ、ファイルにもセッションにも何も起きません。

録画を実際に終わらせ得るのは、アプリが前面を完全に失う場合です。電話に応答する、返信するために別のアプリへ切り替える、あるいは緊急気象警報のように着信画面と同じように画面全体を乗っ取る全画面のシステム通知などです。これらは画面、時にはカメラそのものを、録画中のアプリ以外の何かに渡してしまいます。バナーが単に上に表示されるだけなのとは、まったく別の仕組みです。

撮影中はそれでも見たくない場合

防ぐべき漏えいがそもそも存在しないので、通知をオフにするのは技術的な必要ではなく、気分の問題です。それでもインタビューやポッドキャストなど、テイクの途中で点灯した画面をちらっと見る仕草がカメラ越しに気が散っているように見える場面では、理にかなった選択です。撮り始める前におやすみモードや任意のフォーカスモードをオンにしておけば、その誘惑を取り除けます。録画そのものが撮れる範囲や撮れない範囲は、それによって何も変わりません。

よくある追加の疑問

メッセージやアプリの通知は、同時録画の動画に映り込みますか。

映り込みません。動画は2つのカメラ映像をリアルタイムに合成して作られており、通知バナーは iOS がアプリの上に重ねて描く別のレイヤーで、この合成処理には入ってきません。

ステータスバーやバッテリー残量、カメラ・マイクのインジケーターの点は録画に写りますか。

写りません。理由は同じで、これらはフレームの元になる2つのカメラ映像には含まれないからです。ファイルに残るのは、カメラが実際に映しているものと、選んだレイアウト・フィルターだけです。

録画中に緊急気象警報のような全画面通知が来た場合はどうなりますか。

通常のバナーとは状況が異なります。全画面のシステム通知は着信に応答したときと同じように画面を乗っ取り、それによって録画が終わることがあります。ただしそれまでに録れていた部分は、失われるのではなく、最後まで再生できる完結したファイルとして確定されます。

iPhone 標準の「画面収録」をデュアルカメラアプリの代わりに使った場合は違いますか。

違います。画面収録は画面全体を録画するため、その最中に表示されたバナーは結果にそのまま写り込みます。これは画面収録が同時に2つのカメラを扱うアプリの代わりにならない理由の一つです。詳しくは「iPhone の画面収録でイン・アウトカメラを同時に撮ることはできますか」を参照してください。

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