DualCam

前後同時録画のとき、iPhone は自分からどれくらい離すべきか

決まった数字はありません。同時録画は実際には2つの構図判断を同時に行っていて、それぞれ答えるべき相手が違うからです。アウトカメラを向けている対象——景色、料理、もう一人の人物——から端末までの距離は、単独カメラの動画と同じく、その対象自身が決めます。一方、端末から自分までの距離は別の問題で、こちらこそ考える価値があります。その場で自分自身が調整できるものだからです。

結論を先に言うと、動かすべきは端末ではなく自分です。アウトカメラの構図は、どこに向けるかさえ決めればあとは自然に決まります。インカメラ側では、距離こそが実質的に唯一の調整手段です。

アウトカメラ側は、答えがすでに出ている

アウトカメラが部屋や道、料理、あるいはもう一人の人物を写しているとき、その対象から端末までどれだけ離すべきかは、ごく普通の構図判断です。1台のカメラで撮るときと変わりません。もう1系統を同時に録っていても、この部分には何の影響もありません。アウトカメラの画だけ見て構図が合っていれば、インカメラ側が何をしていようとそれで正解です。

インカメラはレンズが1つだけ。距離こそ唯一のレバー

iPhone のインカメラは1つしかありません。アウトカメラは機種によって超広角・広角・望遠から選べますが、インカメラ側には切り替える対象がそもそもありません。画角は他のどんな単一レンズとも同じく固定されているので、自分の顔や肩がどれだけ映るかを変える唯一の方法は、端末からの距離を変えることです。

これは同時録画だけの特別なルールではなく、その側で実際に使える唯一の調整手段というだけの話です。あえて言葉にしておく理由は、存在しない設定をつい探してしまいがちだからです。

選んだレイアウトが、必要な余白の量を決める

ワイプ(ピクチャ・イン・ピクチャ)の小窓は角に浮かぶ小さなものなので、顔と肩の一部さえ収まれば十分です。近づいてその小窓を心地よく満たす距離がよく合いますし、切り取れる面積自体が小さいぶん、多少の構図のずれにも寛容です。

分割はカメラ側に画面の丸ごと半分を任せるので、頭のてっぺんや手の動きがフレームの端で切れないだけの余白が必要になります。左右分割は3つの中で一番余裕が少ないレイアウトです。縦長のキャンバスに2つの映像を並べるため、左右それぞれおおよそ4分の1が切り落とされます。感覚より少し余分に下がって、自分をなるべく中央に置いてください。そうしないと、思っていた以上に切り取られてしまいます。

レイアウトは録画中でも変えられるので、少し広めに構図を取っておく

レイアウト、ワイプの位置、サイズ、形、カラーフィルタは、カメラが回っている最中でも変更できます。ワイプで近づいて撮り始め、途中で分割に切り替えると、小窓を満たすために設定していた距離が、いきなり画面の丸ごと半分を満たす距離として扱われることになります。撮り始めの時点で少し余白を持たせておいても損はなく、途中でレイアウトを切り替えても慌てずに済みます。

感覚ではなくプレビューで確認する

2つのカメラ映像はリアルタイムで1枚のフレームに合成され、そのフレームがそのまま録画されるので、目の前のライブプレビュー以外に見積もるべき「録画用の距離」はありません。位置についたら、これから使うレイアウトでのプレビューを一目確認し、そこで自然に見えるまで距離を調整してください。録画前の数秒がどんな数値の目安よりも確実です。

DualCam のファインダーはまさにこの考え方で作られています。キャンバス幅は1080ピクセル固定で、標準の9:16(1080×1920)か、最近の iPhone の画面いっぱいに収まる1080×2340から選べます。そのフレームの中で正しく見える距離が、そのまま完成した動画に収まる距離です。後から構図をやり直す工程はありません。

よくある追加の疑問

アウトカメラのレンズを切り替えると、自分から端末までの距離も変わりますか。

変わりません。どのアウトカメラレンズを使うかは、アウトカメラがどれだけ景色を収めるかにしか影響せず、レンズ選択のないインカメラには関係しません。2つの距離は常に別々の判断です。

ワイプで近づいて撮り始め、録画中に分割へ切り替えたら切れてしまいますか。

切れる可能性があります。特に左右分割は縦長キャンバスに収めるため左右それぞれ約4分の1を切り落とすからです。レイアウトは録画中も変更できる項目の1つなので、使う予定の中で一番余白の少ないレイアウトぎりぎりに合わせるより、少し余裕を持たせておくほうが安全です。

三脚やジンバル、自撮り棒を使うと適切な距離は変わりますか。

それ単体では変わりません。これらは選んだ距離を安定させる道具であって、インカメラの固定された画角そのものを変えるわけではありません。手持ちでもマウントでも構図の考え方は同じで、安定装置はその距離をぶれずに保ちやすくしてくれるだけです。

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