DualCam

iPhone の前後カメラでプールやビーチの動画を同時に撮る方法

プールの日やビーチの午後は、同時録画の素材として2つの強みがあります。背面カメラにとって明るく開けた景色があること、そしてもう1台のスマートフォンを構える人がいらず、顔の反応をそのまま出せることです。一方で、キッチンのカウンターやリビングでは起きない厄介ごとも2つあります。水がそこら中にあることと、背景がカメラと張り合うほど明るいことです。

だからといってピクチャ・イン・ピクチャやきれいな分割画面が撮れないわけではありません。ただ、実際に誰かが濡れる前に決めておく価値のあることがいくつかあります。どのレンズとどの画面を主役にするか、顔より明るい背景にどう対処するか、そして防水ケースやポーチが水を防ぐ代わりに何を差し出しているか、です。

画面がまだ指に反応するうちに、設定を決めておく

乾いた素手の指先は、濡れた指よりずっと確実にタッチパネルに認識されます。日焼け止めがついた指もあまり変わりません。これは DualCam に限った話ではなく、静電容量式のガラスがどのスマートフォンでも同じように振る舞う物理的な性質です。ここで重要なのは、同時録画のいくつかの設定は録画を始めた瞬間に固定されるということです。どの背面レンズを使うか、解像度をいくつにするかは、そのテイクの間ずっと変えられません。水が飛び始めてからでは、なおさら変更できません。

レンズを選び、実際に撮る長さに見合った解像度を選び、ピントと露出を合わせたい画面をタップする——これらはすべて、端末に一滴も水がかかる前に済ませておきます。午後の途中で計画が変わった場合、たとえば別の人も画面に入りたくなった、光が変わった、というときは、今のテイクを止めて手を拭いてから新しく録画を始める理由にはなっても、濡れた手で画面に触れにいく理由にはなりません。

背後の明るい水は、窓と同じ問題を二重に起こす

同時録画では前面カメラと背面カメラがそれぞれ独立に露出を決めており、互いに何も調整し合っていません。背面カメラを開けた水面や空に向ければ、それ単体では正しく露出することがほとんどです。強い日差しの下のプールサイドや海は、暗い部屋よりもむしろカメラにとって読みやすい景色です。ところが、その明るい水を背にしてカメラのほうを向いた顔は、明るい背景の前の暗い前景になり、屋内で明るい窓を背にしたときとまったく同じ理由で暗く、あるいはシルエットのように映ります。しかもビーチやプールでは、明るい光源が1つではなく2つ揃っていることがほとんどです。頭上の空と、それを跳ね返す水面です。

DualCam はどちらのカメラ映像も HDR ではなく標準の階調で記録しており、明るい側の余裕はほとんどありません。明るい水面は、露出オーバーの空と同じように、階調のない真っ白に飛んでしまうことがあり、その飛んでしまった部分はあとから編集で取り戻せません。録画を止めた瞬間に、2つの映像はすでに1本の完成ファイルへ合成されているからです。実際に効くのは、録画を始める前に暗いほうの画面——たいてい顔が写っているほう——をタップしておくことです。それによってその画面専用に露出が決まり、レンズが自動で選んだ露出ではなく顔を基準にした露出になります。いちばんまぶしい反射を背中側ではなくカメラ側に置く、つまり日差しを背負わずに向き合うことも、屋内で窓に向き合うのと同じ理由で助けになります。

防水ケースや防水ポーチは、防水と引き換えに何かを差し出している

iPhone がどれだけ水しぶきや短時間の水濡れに耐えられるかは機種によって差があり、その耐性をプールや海での撮影の頼みの綱にするのは禁物です。うっかりかかった水しぶきに耐えることと、午後じゅう水際で構え続けることはまったく別の話で、思い込みで済ませず自分の端末が実際にどう規定されているかを確認しておく価値があります。防水ケースや防水ポーチはその差を埋める正攻法ですが、ただでは済みません。ぴったりしたケースやポーチは、いま使っている背面レンズ、特に広角や超広角の端を写り込ませてしまうことがあり、しかも録画全体の唯一の音声トラックが頼っている、端末下端の小さなマイク穴のすぐ上に重なります。マイクが塞がれて音がこもっても、ファインダーには何の警告も出ません。

いちばん手間のかからない確認方法は、ケースやポーチをつけたまま、実際に合成されたプレビュー——ファイルに書き込まれるのと同じフレーム——を見ることです。ケースの外側だけを見て判断してはいけません。つける前になかった暗い曲線の影がつけた後に出ていれば、それはレンズではなくケースのせいです。基本は手に持つかスタンドに立てておき、波打ち際に入る、泳ぎながら誰かに手渡す、といった本当に水濡れのリスクがある瞬間だけ密閉する、という運用にしておけば、映り込みや音のこもりはどうしても仕方のない場面だけに抑えられます。

直射日光は、録画がもともと生んでいる熱に上乗せされる

カメラ2系統とリアルタイムの GPU 合成、そしてハードウェアエンコードを同時に走らせるのは、それだけでスマートフォンにとって重い処理の1つです。プールやビーチの午後はそこに直射日光まで加わり、玄関先やキッチンにあるような日陰がありません。端末が「serious」レベルの熱状態に達すると、DualCam はまだ始まっていない 1080p のセッションを、すでに限界に近い状態で始めさせるのではなく、開始前に 720p へ落とします。実際に「critical」レベルまで熱くなった場合は、録画はそこで終了し、そこまでの長さでファイルが保存されます。

画面の明るさもそれとは別に実質的な負荷で、強い日差しの中でプレビューを見ようとして明るさを上げるのは、気づかないうちに負荷を積み増す簡単な方法の1つです。テイクの合間は、熱くなったタオルや日なたの手すりの上に画面を上にして置いておくより、バッグの中やタオルの陰、ポケットにしまっておくほうが得です。数分の日陰でも、直射日光が使い切った余裕をいくらか取り戻せます。

1つの活動に1テイク、水辺の場面はそれ以上続かない

同時録画は開始から終了まで一続きで、途中で一時停止する仕組みがありません。プールやビーチの午後も、もともと1つの構図でずっと続くことはめったにありません。飛び込み、実際に泳ぐ様子、そのあとタオルにくるまっての静かな会話は、距離も構図も違えば、反射の強さもたいてい違う、3つの別々の場面です。1つの連続した場面ではありません。それぞれを止めて新しく録画を始め、あとから普通の動画編集アプリでつなぎ合わせるほうが、1テイクですべてを通そうとして、そのあと何が起きても構図が持つよう願うより、結局は手間がかかりません。

そもそもこれを1本のファイルにしているのは DualCam で、撮影しながら端末上で前後の映像を1枚のフレームに合成しており、あとからアップロードしたり同期したりする必要はありません。ここまでの決め方はどれも、DualCam を入れていなくても役に立ちますが、もともとこのアプリ自身の設定や制限を踏まえて決めたものです。

よくある追加の疑問

プールや海のすぐそばで同時録画をしても安全ですか。

iPhone が持つ防沫性能は、あくまで不意の水しぶきに対する余裕として扱い、撮影の前提にはしないでください。自分の端末が実際にどう規定されているかを思い込みではなく確認し、水たまりの中には置かないようにします。防水ケースや防水ポーチはその差の一部を埋めてくれますが、レンズの端が映り込んだり、録画全体が頼る唯一のマイクが塞がれたりする代償があります。

背後がプールや海だと、なぜ顔が暗く映るのですか。

2つのカメラがそれぞれ独立に露出を決めていて、開けた水面とその上の空は、カメラのほうを向いた顔よりも明るく読まれることがほとんどだからです。屋内で明るい窓が引き起こす問題と同じで、ここでは光源が1つではなく2つある、という違いがあるだけです。録画を始める前に顔が写っている画面をタップし、その画面自身に露出を決めさせてください。

途中で水しぶきがかかり始めたら、防水ケースに切り替えられますか。

ケースをつけること自体はできますが、そのテイクで使う背面レンズと解像度はすでに録画開始時点で固定されているため、ケースは端末を守るだけで、録画される内容は変わりません。つけたあとは実際の合成プレビューを確認し、フレームの端が陰っていないか、マイクの上に重なっていないかを見ておいてください。

とにかく撮ってみたいなら

DualCam は iPhone の前面・背面カメラを同時に動かし、撮りながら 1 本の MP4 に合成します。無料、アカウント不要、広告なし、映像は端末の外に出ません。

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