DualCam

iPhone の前後カメラで Q&A 動画を撮る方法

リアクション動画がワイプで成立するのは、実際に2つのことが同時に起きているからです。目の前にあるものと、それに対する自分の反応。Q&A 動画にはこの前提がありません。最初から最後まで、ひとりの人間が同じ場所にとどまり、質問に次々と答えているだけです。画面のもう一方では何も自分から起きないので、同時録画の2台目のカメラは、リアクションや vlog のように自然に自分の存在意義を得ることができません。何も考えずに構えると、小窓が映すのは背後の壁だったり、部屋の使われていない半分だったりして、それが動画の最初から最後まで続いてしまいます。

解決策はカメラを増やすことではなく、2台目のカメラに具体的な役目を与えることです。質問そのものを、実物として持たせるのです。質問カードの束、ボードに貼った付箋、印刷したリスト、あるいは1行ずつめくっていくノート。特別な機材は要りません。机の上に置いたインデックスカード数枚で十分です。ただそれによって、2台目の映像が「レイアウト上埋めなければならない枠」ではなく、「視聴者が実際に見るべきもの」に変わります。ひとりで撮影する準備そのもの——どこに置くか、録画前に何を確認するか、カウントダウンをどれくらいにするか——は「iPhone でひとりで同時録画する方法」で扱っているので、このページでは端末を構え終えたあと、2台目の画面をどう使うかだけを扱います。

2台目のカメラにも自分の役目が要る

ワイプであれ分割であれ、DualCam のどちらのレイアウトも、画面の中に見る価値のあるものが2つあることを前提にしています。2人でのインタビューではそれが明らかに成り立ちます。顔が2つあるからです。リアクションでも成り立ちます。反応している対象や画面が自分の意思で変化し続けるからです。Q&A 動画はそのどちらでもありません。最初から最後まで、同じ場所にいる自分の顔だけです。背面カメラがたまたま背後にあるものに向いているだけなら、小窓はただの飾りになり、分割は理由もなく自分の顔と場所を取り合う、何も映っていない半分の画面になってしまいます。

素直な解決策は、背面カメラに実際に中身のあるものを持たせることです。質問カードの束、ボードの付箋、印刷したリスト、あるいは1行ずつめくっていくノート。特別な機材は必要なく、机の上に数枚のインデックスカードを置くだけで足ります。それだけで、2台目の映像は「レイアウトが要求するから埋めている枠」ではなく、視聴者が実際に見るべきものに変わります。

ワイプで、質問を小窓に入れる

ここではワイプのほうが良い既定値です。ほとんどのひとり出演形式に向いているのと同じ理由からです。自分の顔がメインの画をいっぱいに満たし、小窓には唯一見る価値のあるもの——これから読み上げるカード——が入ります。新しいカードを手に取るときに自然と手が伸びる側とは違う角を選んでおくと、わざわざ画面に加えたそのカードを自分の腕で隠してしまわずに済みます。

DualCam では、録画中でもどちらの映像をメインにするか入れ替えられます。小窓を動かしたりサイズを変えたりするのと同じ感覚です。自然なリズムとしては、カードを読み上げる1、2秒だけメインをカードに切り替え、はっきり読み終えたら自分の顔をメインに戻して答える、という使い方ができます。これは録画中いつでもできる意図的な選択であり、録画を始めた瞬間に固定される決め事ではありません。

分割はノートが顔と対等な扱いに値するときだけ

上下分割はカードと自分の顔を本当に対等な重みにできます。これは、質問を読むという行為そのものが演出の一部である場合——クイズ番組のように、カードを引いてその場で読み上げること自体が見せ場である場合——には価値があります。カードが単なる自分のための参考であって「発表」ではない、もっと落ち着いた形式では、対等に扱うことはたいてい画面の半分を動かない紙の束に費やしているだけになります。

左右分割は特に注意が要ります。縦のキャンバスに両方の映像を収めるために左右それぞれ約4分の1を切り落としますが、カードを画面の端に近づけて持てば持つほど、その裁ち落としでまず失われるのがまさにその部分です。さっきまで手元では見えていたカードの端の文字が、録画には映っていない、ということが起こります。ワイプや上下分割には、この種の失敗はありません。

質問は声に出す——トラックは自分が言ったことしか覚えていない

同時録画が書き込む音声トラックは1本で、カメラごとではありません。そこに記録されるのは部屋で実際に鳴っている音であり、「カードに書かれた文字」を別チャンネルで運んでくれるような仕組みは存在しません。編集済みの動画にある字幕ファイルとは違います。質問を黙読してそのまま答え始めると、「実際に何を聞かれたか」を示すものは、視聴者が小さく、しばしば少しピントの甘い小窓から読み取れるかどうかだけになり、言葉そのものは残りません。

答える前に質問を声に出して読み上げることは、だから、画面を見ずに聞いているだけの人——通勤中の人、ポッドキャストとして聞いている人、読み上げ機能を使っている人——への配慮であるだけでなく、質問そのものをファイルに実際に残す唯一の方法でもあります。それはまた、きれいで繰り返し使える区切り点にもなります。質問を言う、半拍おく、答える。この半拍は、あとで回答を切ったり並べ替えたりしたくなったとき、どこで1つの質問が終わり次が始まるかを正確に示してくれます。

一度に座って撮り、質問が変わるたびに区切る

同時録画は録画開始から停止まで一続きで、途中に一時停止はありません。ですから15個の質問に立て続けに答えるなら、1本の長いファイルになるか、15本の短いファイルになるかのどちらかで、退屈な部分だけ一時停止するという中間はありません。新しい質問が来るたびに新しいテイクとして扱う——インタビューで話題が変わるたびに区切るのと同じ考え方です——ことで、アプリ内蔵の録画ライブラリにはあとから選べる短いクリップが並び、11番目の質問がどこから始まるか探すために長い1本をスクラブする必要がなくなります。

これは解像度の選び方も現実的にしてくれます。DualCam は 720p でも 1080p でも、だいたい1分あたり75MBでエンコードします。何本もの短いテイクにまたがって20分、30分と続く Q&A の収録は、どんな長時間撮影とも同じようにストレージを食っていきます。Q&A には、高い解像度で残す価値のある速い動きがほとんどありません——大部分は静止した顔と静止したカードです——ので、720p がここでの妥当な既定値であり、1080p の分のコストが見合うのは、あとで個々の回答をきつくトリミングするつもりがある場合だけです。

よくある追加の疑問

質問をしてくれる人が別に必要ですか。

いいえ。ほとんどの Q&A 動画は、カードや付箋、集めたコメントを相手に、ひとりで順番に答えていく形式です。これは2人とも実際にカメラに映るインタビューとは違います。もし質問する人が実際に画面に映っているなら、それはインタビューに近い撮り方になるので、分割やインタビュー向けの構図の考え方のほうが当てはまります。

Q&A 動画はワイプと分割、どちらを使うべきですか。

既定はワイプです。自分の顔をメインの画にし、質問カードを小窓に入れます。分割が見合うのは、カードを読むこと自体が演出であり、自分の顔と対等な重みに値する場合だけです。そうでなければ、画面の半分を動かない紙の束に費やすだけになります。

カードにすでに書いてある質問も、声に出して読む必要がありますか。

はい。同時録画の音声トラックは1本しかなく、カードの文字を字幕ファイルのように別に記録してくれる仕組みはありません。声に出さなければ、その質問はファイルに実際には残りません。声に出すことは、1つの質問が終わり次が始まる位置を示す、きれいな編集点にもなります。

とにかく撮ってみたいなら

DualCam は iPhone の前面・背面カメラを同時に動かし、撮りながら 1 本の MP4 に合成します。無料、アカウント不要、広告なし、映像は端末の外に出ません。

App Store でダウンロード