DualCam

DualCam の動画を投稿すると黒帯が入るのはなぜか

壊れているわけではありません。縦長の動画に黒帯が入るのは、ほとんどの場合、動画自体とそれを表示している「枠」がどちらも縦長でありながら、微妙に高さが違っていて、表示する側が伸縮もクロップもせずにその差をそのまま見せているだけです。同時録画はこれが起きやすい撮り方です。録画前に選ぶキャンバスの比率が、ネット上の他の場所が前提にしている比率と必ずしも一致しないからです。

DualCam は録画中のどの瞬間も、合成済みのフレームを1枚だけ書き出します。ファインダーに映っているものがそのままファイルに保存され、あとから作り直されることはありません。このキャンバスは幅1080ピクセルで固定、高さは2つの値のどちらかです。1920なら標準の9:16、2340なら最近の iPhone の画面をふちまで埋める高さです。どちらも縦長で、単体で見れば「ふつうの縦動画」に見えますが、同じ四角形ではありません。

見た目はそっくりでも同じではない、2つの縦長比率

1080×2340 のキャンバスは 1080×1920 よりも縦に長めです。幅は同じで高さだけが増えており、9:16 のようなきりのいい比率ではなく、最近の iPhone の画面そのものの形に合わせて決められています。並べればすぐ違う四角形だとわかりますが、スマホで1本の動画だけを見ているときは、どちらも「ふつうの縦動画」にしか見えません。録画している最中に、いまどちらのキャンバスを使っているかを教えてくれる見た目の手がかりはありません。

この違いが表に出るのは、動画がもう一方の比率を前提にした枠に出会ったときだけです。

黒帯は実際どこで発生するか

「フルスクリーン」(2340)で撮った動画を、9:16 前提の場所で見る場合

多くのプレイヤーや編集アプリ、画面が小さめ・古めのスマホは、きっちりした 9:16 を前提に作られています。そこに高さのある 2340 の動画を入れると、伸ばして枠に合わせるのではなく、元の比率のまま枠内に置かれ、余った高さぶんが上下に細い黒帯として現れます。あるいは、そのビューア側の仕様次第でクロップされることもあります。いずれにしても黒帯は破損ではなく、高さの違う2つの四角形のあいだに残った隙間です。

標準の 9:16(1920)で撮った動画を、より縦長な iPhone の画面いっぱいに表示する場合

逆のことも起こります。きっちりした 9:16 の動画は、最近の iPhone の画面よりわずかに丈が短いため、動画プレイヤーが全画面表示しようとすると同じ選択を迫られます。上下にわずかな黒帯を残すか、画面を埋めるために画をクロップするかです。多くのプレイヤーは無難な方、つまり画をクロップせず黒帯を残すほうを選びます。

実際にはどちらを選べばよいか

この動画がどこか特定のプラットフォームやテンプレート、あるいはこのあと編集アプリに渡ることがわかっているなら、9:16(1920)を選んでください。縦長コンテンツのほとんどがデフォルトで前提にしている比率であり、あとから思わぬ場所で黒帯やクロップに出会う可能性がいちばん低い選択です。動画をおもに撮影したその iPhone 自身で見る、あるいは似たような新しめの iPhone を持つ相手にそのまま送るだけで、どこかのプラットフォームの規格に合わせることよりも画面いっぱいに映すことのほうが重要なら、「フルスクリーン」(2340)を選んでください。

この選択は録画を始める前に決めることで、あとから直せることではありません。キャンバスは各フレームが合成される瞬間に確定するため、「フルスクリーン」で撮った動画をあとから厳密な 9:16 に変えようとすると、余白ではなく実際に写っている画を上下から削ることになります。黒帯の裏に、代わりに引き出せる映像が隠れているわけではありません。

よくある追加の疑問

動画の行き先がまだ決まっていない場合、どちらのキャンバスを選べばいいですか。

9:16(1080×1920)です。ほとんどの縦型プラットフォームやテンプレート、編集アプリがデフォルトで前提にしている比率なので、あとからどこかで黒帯や想定外のクロップに出会う可能性がいちばん低くなります。

「フルスクリーン」(2340)で撮った動画を、あとから無劣化で 9:16 に変換できますか。

無劣化ではできません。キャンバスは DualCam が各フレームを合成する瞬間に確定するため、2340 の高さがある動画を 1920 の枠に収めようとすると、上下から実際の画を削ることになります。黒帯の裏に追加で取り出せる映像はありません。

黒帯が入るのは、録画に失敗したか画質が落ちたということですか。

いいえ。黒帯は、よく似ているけれど同一ではない2つの縦長の四角形が出会った結果であり、ファイル自体の欠陥ではありません。黒帯の外側に写っている映像は、正しく記録されたフレームそのものです。

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